text by ピクレルジュラ
を自分の音楽につけていこうと思います。
まぁ名刺みたいにね。
「ただのロック」という言い方は少し不親切
すぎるので。
こういうキャッチフレーズみたいなものは
仕事で音楽やっているわけじゃないし、
売り込みたいという気持ちも希薄なんで無縁でした。
きっかけは「悪い友達」というフロイト的テーマ
を書いたことから。
深層心理に訴えるメッセージが歌詞にも演奏
にもあると思うんです。私やガリレイサークルには。
私の歌詞には基本的に表層的な意味はないです。
でも出鱈目書いているわけでもなく、比較的
深層に近い部分の表層、無意識に近い意識から
いろいろ掬い上げてきて歌詞にするのです。
演奏も無意識的な部分を大切にしています。
練習を半ば確信犯的に最小限にとどめるのも
戦略です。
ガリレイサークルのレパトリーは曲調は良く
言えばバラエティーに富んでいる。悪く言えば
バラバラです。
でも統一感はあると思います。その秘訣が
今書いていることなんだと思います。
「デプス・ロック」という言葉は私のオリジナル
ではありません。栗本先生の作。長い間、忘れたけどね。
栗本先生はフューの音楽を評して、こういったんです。
デプス・ロックにふさわしい他の例は・・・
シド・バレット、コクシネル、初期のさかな、
アレクサンダー・スペンス、マイ・ブラディ・バレンタイン、
一頃のソニック・ユース、ビョーク、ヴェルベット関係、
他にもいろいろありそう。ボブ・ディランなんかもそうだと
思いますよ。
ハードかソフトか、うるさいか静かか、速いか遅いか
ではなくて
深いか浅いかが、肝心なわけです。
デプスロックバンドとして今後も
ガリレイサークルは頑張ります。